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民意届く市政改革に

大阪 山中市議が「素案」ただす

山中智子市会議員

2010年11月4日

 大阪市議会市政改革特別委員会が4日開かれ、日本共産党の山中智子議員が、「新しい大阪市をつくる市政改革基本方針」(素案)について質問しました。

 「市政改革基本方針」(素案)では、小学校区単位で自主的に形成する「地域活動協議会」や、区民の意志を区政に反映させ、区政に関する評価を行う区長のオブザーバーと位置づけられている「区政会議」などをつくって、地域力の復興をはかるとしています。

 山中議員は、「『市政改革基本方針』(素案)では、市民を主役にして改革していくのか、それとも、たんに行政の手伝いをする担い手を増やしたいだけなのか」とのべ、「『区政会議』などで大阪市の福祉制度に対する要望や街づくりなど区だけで完結できない提案や思い、熱意が出されても、市政に反映されないのであれば、屋上屋を重ね、地域の人たちに苦労を押し付けるだけだ」と批判しました。

 さらに、山中議員は「『区政会議』から大阪市にちゃんとした提案ができ、大阪市もその提案を議会などで検討し、その結果を説明するという、市と地域住民との関係が制度的に構築されなければ、地域のみなさんの頑張りで大阪市を変えていくということにはならない」と指摘しました。

 市は、「規則で、『局長は区長の施策要望に対してその実現に努めるもの』としており、『市政改革基本方針』(素案)では、その実効性を高めるため、各局に新たに区役所支援を担当する窓口を設置するとしている」と述べるにとどまりました。

(2010年11月5日付しんぶん赤旗)