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「教育予算5、6倍」はごまかし

井上市議が橋下市長を追及

井上ひろし市会議員

2014年11月6日


 橋下氏や維新の会は街頭演説などで、「現役世代への重点投資」を「改革実績」に挙げ、「平松市長のときから子ども教育予算を5倍、6倍にした」と、市の資料を基にしたグラフを使って宣伝しています。6日の大阪市会決算特別委員会で日本共産党の井上ひろし議員は、そのごまかしを実際の予算を示して追及しました(井上議員提出資料)

 橋下氏らは「子ども教育予算」は平松邦夫前市長時代の11年度に「たった67億円」だったが、15年度(見込み)には「369億円」に増やしたと主張。敬老パス有料化など高齢者の負担増で生み出した財源を「子どもたちのために使った」と説明しています。

 井上議員は、「子ども青少年費」「教育費(大学費を除く)」の合計(当初予算)は11年度2524億円(歳出総額比14.7%)、12年度2442億円(同14.7%)、13年度2471億円(14.8%)、14年度2574億円(同15.3%)で、「ほぼ横ばいだ」と強調。一方で「市政改革プラン」で子育て施策が切り捨てられているのが実際だと指摘しました。

 井上議員は、維新の会が「増やした」と言うのは、塾代助成や学校現場へのパソコン導入など、橋下氏肝いりの目玉施策を積み上げたものに過ぎないと批判。「(グラフには)どの事業を積み上げたかは書いていない。どんな人が市長になっても、こんな不正確な資料を作ってはならない」と迫りました。

 市側は答弁で「グラフは新規・拡充施策の事業費の推移を示したもの」と認めました。井上議員は「市民に誤解を招いている。改善を」と重ねて求めました。

(2014年11月16日付大阪民主新報)