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住民サービス壊す大阪都構想

山中市議が橋下市長を追及

山中智子市会議員

2014年11月6日


 6日の大阪市会決算特別委員会で日本共産党の山中智子議員は、橋下氏が「大阪都」構想で二重行政を解消する」などと主張していることが、いかに道理がないものかをあらためて追及しました。

 橋下氏は維新の会の街頭演説で、りんくうゲートタワービル(府)と旧WTCビル(市)の無駄な巨大開発と同列に、体育館や国際会議場、図書館などが府市双方にあることも「二重行政」と決めつけ、「市民は二つ背負わされている。大阪市議会が駄目。選んだ市民の皆さんが駄目」と叫んでいます。

 山中議員は府や市が90年代に進めた巨大開発は政策選択の問題だと橋下氏のすり替えを批判。住民が利用する施設は府市それぞれが自治体の役割を果たして整備きたものであり、「二重行政」ではないと強調。住吉市民病院(1950年開院)、中央図書館(1961年開館)などの市の施設の例を示し、「ほとんど大阪市が先に整備してきたもの」と指摘し、歴史的な経過からも「二重行政」論は成り立だないと述べました。

 橋下氏は市の施設について「広域(府)に移管するか、廃止・縮小しないといけない。大阪市の過剰施設を縮減しないと大阪市の財政は回らない」と答弁。大阪市を廃止・解体する「大阪都」構想が、住民サービスを壊すものであることが、浮き彫りになりました。

(2014年11月16日付大阪民主新報)