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「都」構想断念迫る

大阪市議会委 瀬戸氏「住民投票尊重を」

せと一正市会議員

2017年3月10日

写真 質問する 瀬戸議員=10日、大阪市議会

 日本共産党の瀬戸一正大阪市議は10日、市議会財政総務委員会で、吉村洋文市長に、大阪市を廃止・解体して複数の特別区に再編する「大阪都」構想の新たな制度設計を話し合う法定協議会の再提案や「総合区」と「特別区」について質疑しました。

 瀬戸議員は、今回の法定協の再提案について、「(一昨年5月の)住民投票の重みをどう考えているのか、政治家としての公約がどうであれ住民投票の給果に従うべきだ」と指摘し、「『都』構想も(府市ダブル選の)公約の{つに入れたことをもって住民投票の結果を無視する正当性は生じない。たとえ再度の住民投票を求める声が上がろうとも、行政の長の責務は住民投票の意思を尊重することだ」と強調しました。

 瀬戸議員は、「『都』構想で大阪市を無くし府に広域行政を一本化したらすべてうまくいくようにいうが、府が政策的に誤れば市民に与える被害の規模はこれまでの比ではない」とのべ、「二重行政の一元化が必要といって住吉市民病院を廃止したが医療機能の後退を生もうとしている」と指摘しました。

 また瀬戸議員は、総合区に名を借りて、行政区を勝手に廃止して合区をしようとしていることについて、「総合区を新設した自治法改正の趣旨に反するとともに、市民はこんなやり方を許さない」と強調しました。

(2017年3月11日付しんぶん赤旗)