title

「都」構想は終わりに

大阪市議会委 山中議員が迫る

山中智子市会議員

2018年12月13日

 大阪市議会大都市・税財政制度特別委員会が13日開かれ、日本共産党の山中智子市議は、大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想について質疑し、「都」構想論は終わりにすべきだと吉村洋文市長に迫りました。

 山中議員は「都」構想は「この間の議論で、広域一元化、広域機能強化といっても市が行ってきた428の事務事業を府に移管するだけであり、『特別区』は予算が減らされ、基礎自治機能の充実どころか住民サービスは切り捨てざるを得ない。政令市をつぶそうと時間や税金をかけているのは大阪だけだ」と指摘。国の有識者会議の東京一極集中の新たな是正策は「圈域全体の活力を維持するために基礎自治体である都市の機能を強化するというもので、政令市をつぶす『都』構想とは真逆のものだ」と批判しました。

 また、山中議員は、市長が、万博招致が決まったのは府と市が同じ方向を向いているからだ、2008年のオリンピック招致が失敗したのは大阪市だけがとりくんだからだとしている問題で、「大阪オリンピック招致ではもちろん府も国も経済界も協力したが、北京という強敵がいた」と指摘。「万博招致の成功と『都』構想を結びつけるのは全くの筋違いだ」とのべました。

(2018年12月15日付しんぶん赤旗)