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「都」構想断念を迫る

大阪市議会委 市長に山中市議

山中智子市会議員

2019年1月11日

 大阪市議会大都市・税財政制度特別委員会が11日開かれ、日本共産党の山中智子市議は、大阪市を廃止・分割する「大阪都」構想について質疑し、この間の議論で、議会でも反対多数がはっきりしてきたとのべ、民主主義の点からも断念すべきだと吉村洋文市長に迫りました。

 山中議員は、「私たちは『都』構想について究極の地方自治破壊だから反対だ。前回の住民投票で決着ずみとの立場だが、この間真摯(しんし)に議論しようと尽くしてきた。だが、私たちののあまたの問題点の指摘に全く耳をかさず、素案について是正修正との意思表示もなかった」とのべました。

 「あくまでも住民投票に固執し、果ては、任期中に住民投票を行う約束があったと密約文書なるものを公表する始末で、市民もあきれ果てている」と指摘。「結局、素案が良かろうが悪かろうが、反対者の指摘がどうであろうが、市民の多くが『住民投票は勘弁してほしい』と言おうが、住民投票は実施するの一点張りで、民主主義のルールとは相いれない」と批判。吉村市長は「選挙で(『都』構想を)掲げてやってきた」と強弁しました。

 山中議員は、辞職して出直し選挙を主張する吉村市長を批判し、「場外乱闘というべき年末からの騒動は市民も議会も愚弄(ぐろう)するものだ。結局『都』構想には一片の道理もないから場外乱闘になる。『都』構想議論は打ち止めにすべきだ」と迫りました。

(2019年1月12日付しんぶん赤旗)