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経済・中小企業

 

谷下浩一郎市会議員

 

八日、大阪市議会公営・準公営企業会計決算特別委員会が開かれ、日本共産党の谷下浩一郎議員は八〇〇億円を超える舞洲スラッジセンター建設問題について、過大な投資を抑えるよう厳しく追及しました。

 谷下議員は、「すでに稼働している平野下水道処理汚泥溶融施設を視察した。溶融炉一基の処理能力は汚泥ケーキ一五〇t、事業費は一〇〇億円である。舞洲スラッジセンターは溶融炉が六基、汚泥ケーキを九〇〇t処理する計画であり、単純に平野の場合と比較しても六倍の六〇〇億円あれば十分だ。ましてや、一カ所に集約する集積のメリットを勘案すればもっと安くできるはずではないか。その上、八カ所の下水処理場を結ぶ送泥管の敷設が必要となり、二四〇億円かかる。煙突も直径一四m、高さが一二〇mあり、ネギ坊主のような奇怪な姿のもの。それだけで二一億円も使っている。建物は、大阪市役所の二倍の容積のものであり、外観もホテルのようだ。過大な施設計画になっている」ときびしく指摘。

 また、市理事者が「二〇〇九年度には完成をめざす」と答えたのにたいし、同議員は「本来、下水道の使命は家庭や工場などの汚水を処理し、大雨の時の浸水から市民を守ることである。舞洲スラッジセンターの二期、三期事業を遅らせてでも、浸水対策を早くやるべきだ」と追及しました。