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山中智子市会議員 2007年3月2日 |
日本共産党の山中智子市会議員が今福下水処理場の臭気対策早期決着と高度処理施設等の早期着工を要望、また施設の上部利用の促進等や市民周知の強化を求めるとともに、ヒートアイランド対策強化を強く求めました。
山中議員は今福下水処理場の臭気対策について、城東区には放出、今福、中浜に下水処理場がある。その中で特に今福下水処理場の悪臭が非常に気になる。それは周辺の方にとって苦痛である。臭気対策はどのようになっているかと質問。市は下水処理場は最初の流入部の沈砂池がもっとも臭気が強く、その施設上へのカバー設置は昭和54年に着手した。しかし以降、市内にある老朽化した施設改善等や各事業が優先され、次の対策に至ったのは平成16年であり17年、18年に沈殿池脱臭装置のカバーをかけるところまできた。最後の反応槽には平成19年、20年の2ヵ年で脱臭対策を終わらせたいと答弁しました。 山中議員は昭和54年から始めて今まだ終了しないというのはおかしい。反応槽の工事をもっと早く出来ないのかと質問。市は反応槽を操業させながらの工事になるため最短で一年程度、カバーや脱臭等の設計を勘案すれば平成20年度末までかかると答弁。山中議員は一日も早く臭気対策を終了させるよう強く求めました。 次に今福下水処理場の東側と南側の用地がそれぞれに空地となっていることで利用計画を質問。市は南側は下水道の高度処理施設、東側は雨水帯水池用地と説明。山中議員は南側の土地は取得後、約30年、東側も10年たっていまだ事業化されていない。ほんとにその施設は必要なのかと質問。市は雨水帯水池は下水道法で放流水質基準が定められ合流式下水道の水質保全のために必要なものである。また高度処理施設は寝屋川の水質環境達成維持に必要なものだ。事業化の見込みはH16のマニフェストで継続事業の優先、新規事業は抑制となっているので財政状況等を勘案しつつ時期については見極めたいと答弁。山中議員は不要不急なものは削るのは当然だが必要な事業を先送りするというのは問題だと指摘。急ぐべき施設として考えるべきだ。次にこうした施設の上部利用も考えてほしい。放出下水処理場では貸し農園が設置され大変、市民に喜ばれている。努力をしていただきたいと要望。さらに下水道の必要性について市民へのPRを分りやすいものに検討しなおすすべきだ。また改善には市民とともにつくり上げていくといった姿勢が求められていると指摘しました。 次にヒートアイランド対策について質問。熱帯夜を東京は減らす目標を掲げているのに大阪市では増やさないという態度を取っている。なぜかと問うとこれが精一杯だと。東京が非現実的なんだと答えるが。ヒートアイランド対策は行政だけで出来るものではない。市民の力を借りて一緒に取り組むという姿勢が必要だ。東京の新宿区では市民だれもが分りやすい取り組みを提唱し皆で取り組んでいる。大阪市でも取り組みの工夫が必要だと提案。市は平成17年度から打ち水を取り組んでいる。昨年は御堂筋や西区南堀江地区、保水性舗装がされた四天王寺参道、福島区の商店街などで実施したと答弁。山中議員は取り組みはイベント的な取組みでなしに、市民皆が参加し出来るものに改善する必要がある。今年度は地域のNPO等の力も借りて行動を広げてほしい。さらにこうした取組みに貢献した事業者を励ますようなことも必要で力をいれるべきと意見を述べました。市は取り組みを一層広げたい。雨水を貯留するタンクへの助成などももっと進めるなど対応を進めたいと答弁しました。 |