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経済・中小企業

 

谷下浩一郎市会議員

2002年9月5日

  大阪市港湾局は舞洲スポーツアイランド構想の予定地126.5haの内、約20haを「臨海部おける都市再生・活性化を図るに必要な用地として必要になった」として都市機能用地に変更する計画を審議会に提案。また運送業務のトラックなどが増加し周辺の大気・騒音等の影響に懸念される問題について「軽微で問題はない」とする説明を行いました。
これに対し日本共産党の谷下議員は、「現在はオリンピック招致失敗の後、テクノポート大阪計画見直しを行っている最中で、中間報告が出されたところである。スポーツアイランドは大阪市のスポーツパラダイス構想の根幹である。去年7月に新聞がゴルフ、スキー場断念、物流拠点などに転換という記事を掲載し、議会でこの突然の変更が大問題となった。さらにまだ議会でも説明されていない。市は今回の計画が軽易なものと説明するがそうではない。これまでの構想を大きく変えるものである。港湾局が用地売却を行って財政の立て直しも理由にするなら、他にある未売却の事業用地をあてるべきである。大手運送会社の要望に応えた計画変更といわれてもしかたがない。今回の場所は現在、セレッソの練習場や区長貸しの野球場、あそびの丘、マウンテンバイク用地がある。「都市再生」を理由にスポーツアイランドを切り売りするのは将来に禍根を残す。スポーツに親しみたいと願っている市民からも批判が寄せられており、変更するのは認められない。また此花区は今でも交通量が多いのにさらに一日5000台以上増加する。大気汚染等の改善が求められている区域だけに住民も大変心配されている。こうした事を心にとめるべきだ」と計画変更に反対の意見を述べました。
 審議会ではこの計画が多数決で承認されましたが、他の委員からも「テクノポート大阪計画がどのようになるのか説明がない。それなのに軽易といって変更だけを求めるのはおかしい」「運送会社にいいなりはこまる。市民の声を取り入れた環境を守る区域にあった計画は考えないのか」と批判する声が目立ちました。
この後、報告事項として港湾の「スーパー中枢港湾構想」が説明されました。