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住宅の耐震化の予算を増やせ

てらど議員が計画消防委員会で要求

てらど月美市会議員

2009年3月12 日

3月12日、大阪市計画消防委員会が開かれ、日本共産党のてらど月美議員は、耐震補助制度の拡充を求めて質疑しました。

寺戸議員は、95年の阪神淡路大震災では神戸市内の死亡者の84%は、建物の倒壊や家具の転倒などによる窒息や圧死が原因だったこと、中央防災会議が「大阪市は昭和55年以前の木造住宅の密度が高い」と報告を紹介しました。

大阪市の耐震診断費補助制度(補助率が90%、補助限度額が45,000円)は、2007年度306戸の予算に対し実績153戸、2008年度300戸の予算に対し実績292戸、2009年度は400戸2800万円の予算で、昭和56年以前の建築年次要件を撤廃し、一定規模以下の非木造住宅も補助する等が提案されています。

寺戸議員は、耐震診断補助制度の当初費用負担金について「市民にとって5万円は大きい。神戸市や横浜市、川崎市、静岡市浜松市、名古屋市等のように、大阪市でも耐震診断を無料にすべきだ」と強く要望しました。

都市整備局の中野課長は「当初費用負担を軽減するため、耐震診断事業者が補助金申請を行うことができるようにする」と答弁しました。

また現在の大阪市耐震改修費補助制度(補助率23%、補助限度額900,000円)は、2007年度34戸の予算に対し8戸、2008年度50戸の予算に対し39戸の実績です。2009年度は80戸6900万円の予算で、今後3年間、補助率を50%、補助限度額も90万円から100万円に引き上げることや昭和56年以前の建築年度要件を撤廃し、一定規模以下の非木造住宅も補助する等が提案されています。

寺戸議員は、耐震診断や改修補助制度の予算から国や府の補助金を差し引くと、耐震診断ではわずか1100万円、耐震改修費でもわずか2900万円しか予算化されていないことを指摘し、「大阪市民の命と財産を守り、安全で安心な街づくりを進めるために、淀川左岸線2期工事など無駄と環境破格の大型公共事業に19億円もの税金投入はやめ、20倍前後の経済効果があると言われている耐震診断や改修費補助制度の予算を大幅に増やすべきだ」と強く求めました。