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WTCなど三セク破綻の本当の原因は何か

計画ズサン、借金ぼう大な三セク方式

姫野市議が磯村市長にただす

姫野浄市会議員

2003年10月15日

日本共産党の姫野浄議員は、10月15日の大阪市議会文教経済委員会で、市民グループ「見張り番」から提出された「三セク破綻処理に関する陳情書」の審査で、磯村市長に対して、質疑を行いました。

姫野議員は、先ずWTCなど三つの第三セクターが破綻に陥った原因は、どこにあるのか「反省すべきことはないのか」と正したところ、磯村市長は計画したのがバブル期で、湾岸部の先行投資ということだったが、デフレ不況といった予期せぬことで悪化したと、もっぱら経済不況が破綻の原因との答弁を行いました。

 姫野議員は、三セクの破綻原因には三つあるのではないかと指摘。第一は、開発計画そのものが目的もあいまい、ズサンで、ただ巨大な箱ものづくりが主眼におかれた。第二は安易で無責任な第三セクター方式で、わずかな出資金で膨大な借入金で事業が行われた。第三は、議会ではわが党が当初から危険性を指摘したが、全体は後押しを行う等、チェック機能が働かなかったと述べました。

これに対し、磯村市長は、「80年代プラザ合意以降大阪経済の地盤沈下対策として、いろいろ開発が取り組まれたが、安易なミスもあった。第三セクターでの危なさは半分当たっている」などと答弁。現在進行中の三セク三社の特定調停で、各社が自立できるようになるとの見解を表明しました。

姫野議員は、WTC、ATC、MDCの現状は貸しビル、雑居ビルと同然で公共性は貧しいもの、ここにさらに公金を投入したり、床支援を行うなどはとても許されず、市民は開発会社化している大阪市の姿に厳しい批判を持っていると指摘しました。