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破たんのキズ広げるテクノポート大阪計画を見直し、

無駄をやめ、市民に目を向けた予算の遣い方にあらためよ

公営・準公営企業会計決算委員会で関根信次市議が追求

関根信次市会議員

2004年10月8日

 大阪市議会が8日開いた公営・準公営企業会計決算委員会で日本共産党の関根信次市議は、破綻のキズを広げるテクノポート大阪計画で関市長、港湾局にたいして市民不在の無駄な予算のつかい方を改めよと追及しました。

関根市議は、冒頭、関西財界がすすめようとしている“関西州特区構想”を批判。「テクノポート大阪計画の規模をはるかに超える総合的、巨大な箱モノづくり」と指摘。かってのテクノポート大阪計画推進時に@情報公開A事前影響評価B市民生活と経済などのバランス等の吟味や検討を求めた日本共産党提案が正論であったことを力説し「テクノポート大阪計画が市政と市民に甚大な被害を与えた教訓を生かして同構想を見極める」ことの重要性を強調しました。そして、破綻のキズ広げるテクノポート大阪計画に関連してユニバーサルスタジオジャパン(USJ)やスポーツアイランドなどの経営実態をただしました。

関根市議は、USJが開業時から毎年20l台の増加率で累積欠損金を膨らませていることを指摘、東京デェズニィーランドの経営状況を示し「USJは、放置すれば債務超過になる危険性がある」と強調、ロイヤリティーや機材などの原価、借入金の利子払いなど、経営実態の公表を求めました。

関根市議は、USJと東京デェズニィーランドを比較して「大阪市にぶらさがって生きているのか、自ら立って自立している企業かの違いだ」ときびしく糾弾、「体質を変えるための方針を株主、市議会を含めた議論、意見で確立するべき」と追及しました。   

港湾局は「開業時期の設備投資が原因、債務超過になるとは考えていません」とのべ、「当初の経営計画からして黒字転換が遅れている。経営改善も課題になっている」と開き直りの答弁に終始しました。

続いてスポーツアイランド問題をとりあげた関根市議は、グランプリパーク中止やゴルフ場建設計画中断などにふれ「知恵も計画性もないのに収益のない事業に大金を投入して公金を無駄にする」ときびしく批判しました。

関根市議は、こうした無駄によって市民生活がどんなに大きな被害を被っているかと問い、「住宅、学校建設などの予算は平成7年度から半分以下に、公園整備費は六分の一に切り詰められている」と指摘、「港湾局を中心にした馬鹿なことに予算をつかう。こういう不平等、不公正をあらため、市民に眼を向けた予算の遣い方にすべきだ」と迫りました。

 市長は「異常な社会経済状況の変化、バブルの崩壊等の環境変化があり、まだ不売却になっている土地もありますが、基本的に考えは間違っていない」と市民不在の答弁をしました。