title

スーパー中枢港湾は新たな港湾過大投資

夢洲C12バース整備を厳しく批判

建設港湾常任委員会で下田敏人議員

下田敏人市会議員   2005年3月16日

 大阪市議会の建設港湾委員会が3月16日に開催され、日本共産党の下田敏人市会議員がスーパー中枢港湾及びC12バースの整備問題をただしました。下田議員はスーパー中枢港湾の名で新たな港湾過大投資計画が始まった。夢洲コンテナ埠頭C12を岸壁延長350mから400m、水深15mを16mにする。費用は航路浚渫も含めれば360億円程度。隣接のC11はエバグリーンが週4便。C10はバックヤード3分の2が未舗装で船舶は週2便でどちらも相当、入港余地があると指摘。これに対し市は、スーパー中枢港湾は国策である。また大阪港は平成16年のコンテナ取扱い貨物量が対前年比約7%増で過去最高の見込だ。アジアから北欧向けの航路は満載になる可能性があり、コンテナ取扱い能力が限界。水深16mはコンテナ船の大型化・8000個積みに対応するもので夢洲コンテナターミナル整備が強く望まれていると答弁。下田議員は入港船舶の推移、海運貨物トン数推移、コンテナ貨物の大阪・神戸との比較表を示し、入港船舶は92年の67,906隻が03年は34,246隻と激減。特に内航の船やフェリーが減った。貨物も1億2820万トンが8900万余りに減。外貿コンテナは神戸と合わせても震災前の94年の数字にも達しない。大型船入港では5万トン以上は減。航路別の入港隻数も北米西岸から豪州・ニュージーランドからの隻数も減。北米東岸は航路がなくなった。伸びてるのは東南アジア、中国だが1万トン未満位の船である。したがって今直ぐ大型船があいついで入港する状況はない。港湾局は今すぐ整備の必要性のないC12をスーパー中枢港湾を口実に、3バースで120万個コンテナを扱えるように計画し、他のバースから船舶やオペレーション等まで無理やり大移動させようとしている。貿易量は背後地の経済が活性化で左右される事であって、立派な港が出来たからといって貨物が増えるわけでないと、C12の整備の中止を強く求めました。