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破たんした夢洲、北港テクノポート線建設構想は中止を

公営・準公営決算委員会で北山市議

北山良三市会議員

2007年10月12日

 

日本共産党の北山良三大阪市会議員は12日、市議会公営・準公営決算委員会で、夢洲の街づくりプランを根拠にして、海底トンネルを造って人も住まない夢洲へ乗り入れ、さらに舞洲を経て桜島までの地下鉄「北港テクノポート線」構想などの即時中止を關市長に迫りました。

 北山議員は、「北港テクノポート線」建設計画の根拠になっている「夢洲街づくりプラン」に言及、「プランは、需要先行型を建設基準としている。街づくりができなければ、テクノポート線は建設できない」と指摘、「4万5千人の夜間人口、3万2千人の就業人口の街づくり素案ができたのは7年前、そして、平成14年に見直しがされたが、街づくりは変更されなかった。しかし、需要を満たさず、今後も4万5千人の街づくりの見通しは全くたっていない。今こそがターニングポイント、キッパリと白紙に戻すべきだ」と強調しました。

 北山議員は、「1300億円の事業費をかけての夢洲トンネル工事、そのうち390億円が鉄道部分の費用。電車が走らなくても、減価償却はすすみ。事業費借金を毎年返済していくことになる。利息だけでも19年度は2億円。これからどんどん市民の負担が増えていく。今や、夢洲の街づくり、北港テクノポート線事業構想は破たんしている」と力説、「夢物語は、いったん白紙に戻し、夢洲をとことんゴミ処分場として利用するなど、活用計画を見直すべき時」と市長を追及しました。

 關市長は、「いずれ役立つ時がくる」と強弁、市民不在のムダな大型開発を続行する姿勢をあからさまにしました。