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WTCの破綻問題で、

市長は選挙公約を守って銀行に債権放棄を迫れ

予算委員会で江川議員が追及

江川繁市会議員

2008年3月13日

3月13日の建設港湾委員会で、江川しげる議員は、WTC問題について市長を追及しました。

再建検討委員会から中間まとめとして4つの再建策6つの処理案が出されたことについて、WTCがなぜこのような悲惨な状況におちいったのか、過去にさかのぼり6つの転換期があった事を指摘しました。第一には総額2兆2千億円という巨大開発プロジェクト。「テクノポート大阪計画」が立てられた事。二つ目はWTCをシンボルタワーとし、ゲートタワーと競い合い、高さを150mから256mに変更。総事業費は520億円が1193億円に引き上げられた事。3つ目は1998年の経営改善計画で、初年度から赤字を生み累次赤字を抱えていたにも関わらず、市の貸付金を200億円つぎ込み、市の関係団体を入居させた事。4つ目はさらに港湾局が自ら高い家賃で入居し、高い家賃をはらう形で支援し、2000年には下水道、建設局など3局が入居、当初の目的の国際交易センターとしての役割から大きく逸脱したこと。5つ目は2004年の2月の特定調停である。この調停は一言でいえば、財界、大銀行には大変有利で、大阪市民には多大な犠牲を強いるものでありました。2次破綻になれば大阪市が損失補償する。金融機関は貸付総額977億円のうち約600億円をすでに回収し損失補償があれば140億円も儲けがでる内容であります。市は今日でも509億円の損失補償をしなければなりません。6つ目は再建検討委員会から4つの再建策と6つの処理案が提出されたことだと、指摘しました。

 また、江川議員は、この中間まとめで、WTCビルを買い取る案が出されていることについて、2004年の議会の「付帯決議」をめぐり市は、「会社の経営支援のみを目的とするような補助金、或いは出資といった類のものと認識している」と、つまり、WTCを買収するのはかまわないとする解釈をしたが、これは詭弁でないかと指摘。市民は今後、税金は出さない、財政負担はしないと受止めており、こうした詭弁を市民は許さないと強調。市長は歴代市長と市の関係者の責任所在を明確にし、選挙公約を守って銀行に債権放棄を迫っていくよう強く求めました。