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720億円もつぎ込むスーパー中枢港湾づくりを見直せ

建設港湾委員会で矢達議員が追及

矢達幸市会議員

2008年3月13日

3月13日の建設港湾委員会で、矢達幸議員は、スーパー中枢港湾づくりについて、港湾局をただしました。

 2005年12月の委員会で港湾局は、「厳しい財政状況ではあるが選択と集中を進めるために夢洲コンテナターミナル、3バースの完成を優先させた」「船社は8千TEUを超える大型船を建設しており、2005年から2009年にかけて数多く導入される。大型化への対応が増す」と答弁した事をあげ、近々5年間の統計数値を出して、C10など2倍のバースが完成したが5万トン以上の大型船入港実績は26隻も減少したこと、実績は中国等の貿易で6千〜1万トン未満が759隻、170%増加していることなどから、港湾局の大型船時代の到来という見方は大きく外れていると指摘。いま急がれるものは大水深の埠頭整備ではなく、増大する中型船への対応と整備であり、夢洲コンテナ埠頭にYC岸壁を建設することは凍結するべきだと答弁を求めました。

港湾局は、岸壁は50年、100年と使うものであり、目の前の数年の事ではない。世界的にも貿易が拡大していく中では、大型船がまたどんどん就航してくると建設優先の姿勢を変えませんでした。

矢達議員は、今の不安定要素の多い経済の下で荷物は増え続ける、右肩上がりだと、スーパー中枢港湾を形成する事が、関西都市圏の産業、雇用の拡大の創出につながるという発想は間違いであると指摘。国が大号令をかけているから、港湾建設に国の費用があるからという理由で720億円もつぎ込むスーパー中枢港湾は直ちに見直すべきだと強調しました。