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党議員団、新人工島を視察

休止でなく中止して お金は市民のために

 日本共産党大阪市議団は24日、大阪市が夢洲の沖合で造成している新人工島を、海上から視察しました。一行は船で海面上に姿を見せている西側と北側の傾斜護岸や南側の岸壁などを見ました。

新人工島を視察する党市議団=24日

 新人工島計画は、計画面積約286fで、廃棄物の処分場として利用することや外貨コンテナ貨物を取り扱う岸壁の整備を図ることなどを目的に、一期一区、二区と二期に分けて整備。このうち一期一区95fは「大阪湾フェニックス事業」として、近畿2府4県168市町村(2005年4月1日現在)の廃棄物の埋め立て処分場の一つとして先行整備が進められています。

 大阪市は、このたび2009年度をもって、新人工島計画の一期二区と二期工事の休止を表明。この休止区域には、党市議団が従来から反対してきた大型バース、水深15bバース4つ、多目的バース2つという巨大開発、ムダな大型開発が計画されていました。

 総額3,890億円のうち、一期一区の護岸整備費に約880億円、一期二区の護岸整備費約350億円、合わせて1,230億円を支出していますが、この休止で2,600億円の支出をいったん止めたことになります。

埋立工事中の新人工島

 北山良三市議は、「こんなところに土地をつくって売れるはずがない。大阪市は土地を売って事業費を回収するといっているが、バブル期の発想で進めてきたことに問題がある」と語りました。

 渡司考一市議は、「休止でなくきっぱり中止をして、ムダを改めさせたお金は市民のために使うべきだ」と話していました。

(しんぶん赤旗:2008年4月25日付)