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矢達議員が「WTCの再建問題」で

買い取りは認められないと主張

矢達幸市会議員

2008年5月19日

 日本共産党の矢達幸市会議員は、5月19日の建設港湾委員会で、WTC問題の処理問題で質疑。現時点の経過について報告を求めました。市は、本年2月に特定団体再建検討委員会から中間取りまとめが出され、再建策、処理策について3月の予算市会で議論された。それを受けて3月31日に第5回特定団体再建検討委員会を開催し、検討委員会委員から「今後の検討を進めるにあたって各手法の組み合わせや優先順位、市としての対応策を決めたうえで、実現可能性を検証するため早急に金融機関との折衝を開始すべきである」と意見を受けた。市は再建策、処理策を判断すべく金融機関との協議を行い方策の絞込みを行っていくと答弁。

 矢達議員は、検討委員会は市に具体案を決めて持ってきなさいと言っている。WTCの現状は二次破綻の可能性が非常に濃厚で深刻な事態であるが、この状況は平成16年の特定調停で市が損失補償に調印した結果であり市には逃げ場がない状況になっている。現時点で特定調停について見解はどうかと質問。市はWTCの立地するコスモスクエア地区は都市再生緊急整備地域に指定され大阪港の発展、臨海部の街づくり、大阪の都市再生に役立てるため事業展開されており、調停は市民負担や将来の本市財政の影響、テナントなどの一般債権者への影響、本市の事業計画など総合的に勘案し、地域の中核施設として公共的役割を担いつつ、着実に再建を果たすことが重要と判断され受託されたものと答弁。

 矢達議員は金融機関は市の逃げ場が無いように道を塞ぎ一定の債権放棄を行った。府はゲートタワービルを法的処理で処理したが、WTCビルも法的な処理を行い、建設局も水道局も港湾局も自前のビルに戻るという手法をとれば傷は浅かったと思う。今回、処理策6において、市による物件買取という方策が選択肢に入れられてるが、こういう手法は絶対にとるべきでないと考える。選択肢から外すべきではないか考えはどうかと質問。市は再建、処理策について委員会から提示を受けたが、最終的にどの方策をとるかは、市民負担を最小限にしていく事、公平性、或いは公明性を勘案して決めたいと答弁。

 矢達議員は、市は財政が厳しく非常事態だといい市民生活切り捨てる予算を市民に押し付けている。こういった中でWTCビルを500億円で買い取る事は許されない。市民からも厳しい批判、非難集中がおきるだろう。WTCビルの買取という選択は絶対さけるべきだと強く主張しました。