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江川議員が公営・準公営企業決算委員会で WTCなど失敗済みの巨大開発ではなく くらし、福祉、教育を大切にする施策の強化を求める |
江川繁市会議員 2010年9月30日 |
9月30日開催の決算委員会で日本共産党の江川繁市会議員は、港営事業会計が今年度539億円の赤字となっている。原因はWTCの破綻処理・損失補償等や土地の未売却であり、これまでの大型開発のツケが深刻な事態を産んでいるものだと指摘。 まず会計における元利償還は今後数年間、毎年100億円程度の支払いが必要であるが、今のままではこの数年で資金ショートがおきる事態である。これでは臨海部の活性化で関西経済を牽引どころか、またもや一般会計からの税金投入になると質しました。 市は、「土地売却に努めながら、幅広く企業債償還の対応、工夫について検討すると答弁。 江川議員は、港営会計が困窮する根本的な原因は、2兆円を越えるテクノポート大阪計画など、経済界や金融機関の言いなりになって進めてきたベイエリア大型開発を強引に推し進めてきたところに原因がある。すでに呼び込み型の大型開発は失敗しており、橋下知事や関西財界と一体となった昨年10月の「中間とりまとめ」において、またもや臨海部の開発を進めようとするのは間違いである。市長がいう臨海部の活性化が関西一円の起爆剤という説明は、失敗した大型インフラと同じ内容で2番せんじだと強く批判、市長に計画の撤回を迫りました。 市長は「臨海部は大きな資産価値がある。資金的な面の公営会計でのひっ迫感はあるが、積極的に長期的戦略に沿った企業を誘致をしたい。これが臨海部の魅力の向上を図る事になる」「今回の国際コンテナ戦略港湾に指定されましたことを契機に従来の枠にとらわれず。新たな発想をもって臨海部の魅力向上に取り組みむ」との答弁にとどまりました。 江川議員は、港営会計に過去の大阪市の失政、即ち、巨大開発推進の失敗のこのツケが回ってきているという深刻な事態を認識せず、開発を優先させる姿勢は許されない。WTCでは金融機関の言いなりに損失補償424億円を含む総額693億円もの巨額、それに高い家賃への支出もいれると、1000億円を超える税金を支払った。こうした市のあり方に、市民からも改めてこの金融機関への損失補償を巡って厳しい批判も起こっている。大型開発中心の政策はやめて中小企業への支援強化、市民の福祉、暮らし、教育に重きをおく施策への転換を図るべきと厳しく指摘しました。 |