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不要な“国際港湾”やめよ

小川市議が厳しく批判

小川陽太市会議員

2011年10月26日

 10月26日開かれた大阪市議会決算特別委員会で、小川陽太議員は、橋下徹市長らが「成長戦略」の柱の一つにしている「国際コンテナ戦略港湾」の問題点を明らかにしました。

 大阪市はこれまで「スーパー中枢港湾」の名で、大阪港に入港するコンテナ船の大型化に備えるためとして、埋め立て地の夢洲にC10〜C12の3岸壁(水水深15〜16メートル)を一体とした、岸壁延長1.1キロメートル、奥行き500メートルという巨大コンテナふ頭として、民間資金を合わせて計700億円の巨費を投じて建設しました。

 小川議員は09年10月の運用開始以来、コンテナ個数が伸び悩み、5万トン以上の大型コンテナ船の入港も、07年度197隻から11年74隻へと大幅に減っていることなどを示し、「大水深のふ頭を造る必要はなかったのではないか」と指摘しました。

 港湾局は「世界はコスト削減で船舶の大型化を進め、北米航路に順次就航する。寄港のために必要な施設整備だ」と答えました。

 小川議員は、1万トン内外の船船が中心である中国との貿易が、輸出の45.8%、輸入の67.8%を占めていることから、「中国・アジアとの着実な発展を図るべき」と主張。今後、「国際戦略港湾」の名で計画されている航路の浚渫(しゅんせつ)や新人工島の建設復活と護岸建設など、「必要性もないのに、莫大な費用をかけたとんでもない工事はやめるべき」と強調しました。

(2012年11月11日付大阪民主新報)