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無人島の開発優先か

大阪市議会委 鉄道整備で小川氏

小川陽太市会議員

2016年10月12日

写真 日本共産党の小川陽太大阪市議は12日の市議会決算特別委員会で、吉村洋文市長と松井一郎府知事が大阪市此花区の夢洲での国際博覧会(万博)誘致をテコに、大阪市が大半を負担することになる鉄道整備など関連事業費(740億円)について質疑しました。

 小川氏は、万博会場の夢洲への鉄道整備等(地下鉄中央線延伸と輸送力増強等)の費用が640億円。その内、咲洲、夢洲間の鉄道建設費用は540億円で、国費64億円、大阪市一般会計64億円、開発者負担として市港湾局の埋立事業会計から212億円、鉄道事業免許を持つ大阪港トランスポートシステム(OTS)が200億円と、それぞれ負担することになると指摘。(小川議員提出資料)

 小川氏が「万博を開催するうえで欠かせない夢洲、咲洲間の鉄道建設を開発者として費用の4割を負担すべき埋立事業会計は、厳しい財政状況であり、鉄道建設を進められるのか」とただしだのに、吉村市長は「万博とともにカジノを中核とした統合型リゾート(IR)のために整備を検討するものだ」と強弁しました。

 小川氏は、「この開発を推進する一方で、多くの市民が待望している地下鉄今里筋線の延伸は赤字になるから反対だという。無人島の大開発優先なのか市長の政治姿勢が問われている」と批判しました。

(2016年10月14日付しんぶん赤旗)