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港湾づくり見直しを

大阪湾国際コンテナ戦略 小原市議迫る

こはら孝志市会議員

2018年11月6日

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質問する小原市議=6日、大阪市議会

 日本共産党の小原孝志大阪市議は、6日の市議会決算特別委員会で、巨額の税金が投入される大阪湾の国際コンテナ戦略港湾づくりについて興疑しました。

 この事業で、全体で1173億円、うち市負担が387億円をかけて、超大型コンテナ船の就航に備えて大阪湾の主航路、夢洲(ゆめしま)コンテナふ頭の航路泊地をしゅんせつし水深16メートルにする計画がすすめられています。

 小原議員は「外国貿易のコンテナ貨物量や入港するフルコンテナ船の状況を見ると、いかに不要不急の大型公共事業であるか痛感する」と批判。「事業の目的を、北米等の基幹航路の維持拡大としているが、入港船数の状況は長期低迷状況で、総取扱量も目標を達成していない。入港隻数でも貨物シェアでも中国・アジア航路が5割、6割に上っている」と指摘し、「中国・アジア航路に就航するフルコンテナ船は1万トン内外の船舶であり、16メートルといった大水深の港は必要ない」と強調しました。

 小原議員は「この際、大阪港に不要で巨額な国際コンテナ戦略港湾づくりはきっぱり見直し、差し迫っている南海トラフの巨大地震等への防災対策にシフトすべきだ」と迫りました。

(2018年11月7日付しんぶん赤旗)