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誘致 リスクだらけ

大阪市議会委 井上議員がただす

井上ひろし市会議員

2019年10月16日

 日本共産党の井上浩大阪市議は16日、市議会決算特別委員会で、大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)でのカジノを中核とする統合型リゾート(IR)誘致について質疑し、「リスクだらけのカジノ誘致や無謀な夢洲開発は止めよ」と主張しました。

 井上議員は、夢洲関連のインフラ整備費用954億円のうち、港営事業会計負担が557億円と特に大きいと指摘。夢洲の土地売却はIR構想が出てきた2015年以降、凍結したものの、それ以前の土地売却状況は順調で、IR構想がなければ、需要があった土地の売却は順調に進んでいたと主張しました。

 井上議員は、夢洲の埋め立て等の総事業費3349億円で、埋め立て地を国際コンテナ貨物中心の物流基地として売却し起債償還にあてる計画を、一転、カジノ誘致で償還していこうという方向に大転換したと指摘。府・市が思い描く1Rが立地せず、売却も賃貸もできなかった場合や、賃貸契約ができても途中でIR事業者が撤退した場合の大阪港埋め立て事業への影響をただしたのに、市は「最悪の場含、債務超過に陥ることは否定できない」と答えました。

 井上議員は、当初の計画通り産業・物流のままで夢洲の土地売却を進めていけば債務超過に陥ることはないとのべ、安定的に土地売却ができて街づくりや市政運営全般に資する方策を検討しなおすべきだと主張しました。

(2019年10月18日付しんぶん赤旗)