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夢洲での万博やめよ 大阪市議会 山中氏“安全性に疑問” |
山中智子市会議員 2021年9月2日 |
日本共産党の山中智子大阪市議は2日、市議会・万博推進特別委員会で、夢洲(ゆめしま)での万博開催の問題点について質疑しました。
山中議員は、3年前の台風21号の浸水被害が、大阪湾を埋め立てた人工島の夢洲でもあったと指摘し、夢洲の安全性を疑問視。浸水対策は大丈夫との市側の答弁に対し、「学者・研究者から、津波・浸水・液状化がある。想定を超える災害が日常的に起きて、被害がどこまでひどくなるかわからない。温暖化、気候変動が止まらない以上、夢洲での開催が大丈夫とはとても言えないのではないか」と批判しました。
万博後も夢洲に「大阪パビリオン」を残し、「未来の医療」を体験してもらうとしていることについて、「『未来の医療』より今の医療だ。夢のようなパビリオンやインフラに巨費を投じている時ではない」と指摘。「駅前開発に民間事業者が手をあげないほど展望のない夢洲。IRもどうなるかわからない。レガシーなどといって建物を残せば、新たな負の遺産となるだけ」と訴えました。
「いのち」をテーマとする万博開催に意義がある、とする当局に「『いのち』を語るなら、『万博推進局』を新設して人員を割くより、悲鳴が上がっている保健所に職員を回すべき。夢洲での万博は断念を」と主張しました。
(2021年9月4日付しんぶん赤旗)
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