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IRやめ保健所応援を

大阪市議会委 山中氏が質疑

山中智子市会議員

2022年2月17日

 

 日本共産党の山中智子大阪市議は17日、市議会都市経済委員会で、昨年12月に公表された大阪IR(カジノを中核とする統合型リゾート)区域整備計画案について質疑しました。

 山中議員は、IRに関する陳情約130件のうち100件が、住民投票を実施してほしいという陳情だと指摘。「住民説明会の回数や内容の不十分さを指摘する声も多い。意見募集や説明会、公聴会のほとんどが、巨額の公金投入による財政への負担、リスク分担、ギャンブル依存症対策、夢洲(ゆめしま)の環境や安全性など、根本的な疑問や不安を投げかけている」と強調しました。

 説明会等を開催したことにより合意形成に努めたと答弁する当局に対し、バラ色の説明をするだけで疑問に笞えていないうえに、コロナ拡大で説明会を4回も中止したことにふれ「アリバイづくりだ」と指摘。市民が納得していない以上、合意形成ができたなどとはいえないと述べました。

 新型コロナ感染症の発生届の入力もままならない大阪市保健所の実態にふれ、「IRの仕事を止めて、IR推進局総出で保健所に応援に行くべき。コロナ対策を優先しなければならない」と強調。

 「ここまで遅れたのにコロナ禍で急ぐ必要は全くない。4月28日の申請期限の延長を国に要望するのが筋ではないか。主人公である市民の声を聞くべき」だと訴えました。

(2022219日付しんぶん赤旗)