万博整備費上ぶれ追及／井上氏「容易に想定できたはず」（2022年9月13日付しんぶん赤旗）

　万博整備費上ぶれ追及

井上氏「容易に想定できたはず」

井上ひろし市会議員

2022年9月9日

大阪市議会特委

　日本共産党の井上浩大阪市議は９日、市議会万博特別委員会で、万博の会場整備費や夢洲（ゆめしま）と周辺のインフラ整備費、淀川左岸線２期工事などの事業費の上ぶれに次ぐ上ぶれ、夢洲の土壌汚染、北港テクノポート線の地盤沈下対応などについて質疑しました。

　万博や夢洲に関連する公共事業の費用がすべて上ぶれするとの当局の答弁に対し、井上議員は「夢洲という人工島の特異性にかんがみれば、工事費の大きな上ぶれは容易に想定できたはずだ」と指摘。「淀川左岸線の延伸にいたっては、世界に類をみない、特殊な難工事。安全性の観点からも、財政上の困難性からも進めるべきではないと繰り返し厳しく警告してきた。懸念した事態が現に起きてしまっている。周辺の住宅にも悪影響が及んでいる」と批判しました

　また、ＩＲ（カジノを中核とする統合型リゾート）用地の土壌汚染・液状化対策にかかる約７９０億円もの公費負担に関連して、「万博用地でも、地盤沈下対策を含め、同様の公費負担が発生しかねない」とし、際限のない財政負担、市民負担になるのはあまりにも無謀だと強調。「夢洲を舞台とした無謀な巨大開発は、『脈々』と引き継ぐべきではない」と訴えました。

（2022年9月13日付しんぶん赤旗）