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夢洲 際限ない負担

土地課題対策費 井上氏が批判

井上ひろし市会議員

2022年9月23日

 

 日本共産党の井上浩大阪市議は20日、市議会都市経済委員会で、夢洲(ゆめしま)のIR(カジノを中核とする統合型リゾート)事業用地における土地課題の費用負担、大阪メトロの鉄道駅バリアフリー料金制度導入などについて質疑しました。

 夢洲の土壌汚染、液状化等の対策として788億円もの費用を市が負担することについて、井上議員は「公平性の担保が全くなされていない」と指摘。「負担額・範囲は適切に限定している」との認識を示す当局の答弁に対し、井上議員は「過去30年にわたって浚渫(しゅんせつ)土砂等が投棄されており、液状化だけでなく地盤沈下も起こるのは当然想定しておかなければならない。788億円に地盤沈下は合まれていないが、IR事業者側も、長期に沈下する極めてまれな地盤だとの認識を持っている。際限のない市の負担につながりかねない」と強調しました。

 価値の上昇分を反映させない借地料設定を妥当だとする当局の答弁に対しては、「いくら費用がかかっても借地料に反映させないのは、事業者を優遇するものであり、まさに事業者側の言い値になりかねない」と批判。「IRをめぐっては、道義上の問題から、財政上の問題にステージは移っている」と述べ、大阪のIR計画は断念すべきだと訴えました。

 

2022923日付しんぶん赤旗)