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夢洲借地料大幅値引きか

井上議員が追及

井上ひろし市会議員

2022年10月14日

 

 日本共産党の井上浩大阪市議は14日、市議会公営・準公営企業会計決算特別委員会で、IR・カジノ事業用地である夢洲(ゆめしま)開発などについて質疑しました。

 夢洲の土壌汚染、液状化対策などを施工する業者と工事契約を行うのがIR事業者である点について、井上議員は「費用負担が事業者側の言い値になりかねない」と指摘。市が788億円も負担する土地課題対策工事の分だけ上昇するはずの土地の価値が借地料に含まれていない点については、「公有財産管理のあり方として不適切」だと批判しました。

 土地の鑑定評価を不動産鑑定業者4社に依頼した点については、「すべての鑑定評価書が、ホテルより価値が低い大規模複合商業施設を前提にしているのはおかしい。しかも、4社ともなぜか評価額の足並みがそろっており談合の疑いもある」と追及。「賃貸料は適正で再評価の必要はない」とする答弁に対し、「こんな賃料大幅値引きは信頼を損なう重大事態」だと強調し、厳しく評価をやり直すよう強く求めました。

 埋め立て等の総事業費3349億円の起債について、「将来にわたり安定的に償還できる」とする答弁に対しては、「誘致に失敗すれば資金不足の事態にもなりかねない。あまりにも見通しが甘すぎる」と批判しました。

(20221019日付しんぶん赤旗)