カジノ用地賃料不適切

大阪市議会 山中氏が疑惑ただす

山中智子市会議員

2023年2月17日

　日本共産党の山中智子大阪市議は１７日、市議会財政総務委員会で、ＩＲ（カジノを中核とする統合型リゾート）事業用地の賃料の不当鑑定疑惑をめぐり、大阪市不動産評価審議会のあり方についてただしました。

　山中氏は、１９日付「しんぶん赤旗日曜版」で取材を受けた不動産鑑定士の「まったく不適切な事例と比較した鑑定がされている。意図的値下げは明らかだ」との発言を紹介。「もし、意図的な値下げがあったとしたら、市民の貴重な財産が何十年も安い賃料で貸し続けられるわけで、市民にとって大損害」だと強調しました。

　同審議会の現行の審議手法は諮問されたことに答える役割だとする答弁に対し、山中氏は、「言ってほしいことだけを問うような審議会なら、よく言われる『行政の隠れみの』『御用審議会』のような状態で、真摯（しんし）に審議している委員に失礼。審議会としてのチェック機能が働くような手法を検討するべきだ」と強調しました。

　山中氏は、「一義的には、鑑定を依頼した大阪港湾局や、事業当事者であるＩＲ推進局が、行政として、なぜこんな鑑定になったのかをきちんと市民に説明すべきだ。それができなければやり直すべきだ」と強く求めました。

(2023年2月22日付しんぶん赤旗)