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万博今すぐ中止に

大阪市議会 山中氏、市長に迫る

山中智子議員

2023年11月9日

 

 日本共産党の山中智子大阪市議は9日の市議会決算特別委員会で、万博不要の世論が7割近くに高まり、建設費倍増や工事の遅れなど問題が噴出する大阪・関西万博について、横山英幸市長に「中止するなら傷が少なくて済む。早く見切りをつけるべき」だと迫りましたが、市長は万博開催に強硬な姿勢を崩しませんでした。

 会場建設費の上振れが当初の1.9倍、2350億円になったことについて、山中氏は「わずか半年間のために終わったら基本的に取り壊されるにもかかわらず、国民の税金投入が1566億円と巨額にのぼる。国、府・市、経済界と3分の1ずつの負担で、大阪市民は国民でも府民でもあるので税の負担はトップでかかってくる。物価高で何を削ろうかと悩んでいる時に、到底市民の理解はえられない」と強調。「IRカジノのインフラ整備のために、万博を利用して国民の税金を投入させようという不純な動機も知られてきている」と指摘しました。

 工事の遅れについて「建設業界からも『無理なものは無理』とコメントが続いている。東京五輪の工事で起きた過労死のように『働き方改革』への逆行は許されない」と指摘。開催都市の市長として建設労働者の残業規制を例外扱いにしないよう求めましたが、市長は明言しませんでした。

(20231110日付しんぶん赤旗)