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市民に耳傾けぬ橋下氏 本会議 井上議員、市政プラン批判 大阪市議会 |
日本共産党の井上浩市議が12日、大阪市議会本会議で代表質問に立ち、市民施策を3年間で399億円カットする橋下徹市長の「市政改革プラン」(案)を批判しました。 井上氏はパブリックコメント(意見公募)に多数寄せられた暮らしの諸制度を守ってほしいとの市民の声を生かすなら、プラン案は「リセット(元に戻す)」するしかないと主張。「声の多い少ないで政策の賛否を問うものではない」とする橋下氏に対して「市民の切実な声に耳を傾ける姿勢に欠けている」と批判しました。 そのうえで、井上氏は、無料の敬老パスは大阪市が誇る制度であり、「制度維持」とした橋下氏の公約に基づいて現行制度を守るべきだと迫りました。 橋下氏は「敬老パスは維持するが、一部負担は求める」ということで「公約は守っている」と強弁したので、井上氏は「選挙公報に有料化は書かれていない。高齢者はだまされたと言っている」と厳しく指摘しました。 井上氏はまた、橋下氏が“現役世代への重点投資”といいながら新婚家賃補助制度の廃止や保育料の値上げをプランに盛り込んだことを批判しました。 橋下氏は「共産党は公約を一つも実現したことがない政党」と根拠のない反共攻撃を繰り返し、「公約を実現するのは大変だ。お金を生み出さなければいけない」と「財源不足」を強調しました。 井上氏は「市長はまともな論戦ができないから公党への誹謗(ひぼう)中傷するしかないんですね」とぴしゃり。「さまざまな財政資料からみても、本市は破産に向かっているわけではない。市民の立場で財政をやり繰りすれば敬老パスなどの現行制度は維持できる。市民の暮らしを守るのが地方自治体の役割だ」と語りました。 (2012年7月14日付しんぶん赤旗) |