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「大阪都」構想百害のみ 山中市議 橋下市長に撤回迫る |
山中智子市会議員 2013年11月1日 |
日本共産党の山中智子大阪市議は1日、市議会本会議で大阪市を解体する「大阪都」構想について「百害あってー利なし。絵に描いた餅だ」と橋下徹市長に撤回を求めました。 山中氏は維新が負けた堺市長選にふれ「堺市民が都構想を否定したと受け止めるべきだ」と強調。橋下氏は「共産党の力で負けた」[ウソばっかり言うんですもん」と見苦しい答弁に終始しました。 山中氏は、橋下氏こそ大阪市長選で「都」構想をバラ色に描いて市民を欺いたが、中身が見えてくる中で大阪市内でも反対が増えていると指摘しました。 “府と市の「二重行政」の無駄をなくして4000億円を生み出す”と言っていた効果額は8月の設計案で706億円に激減。実際には市の「市政改革」に基づく市民サービス削減などが内容で、あえて統合・再編の効果と言えるものを試算しても9.4億円にすぎないと述べました。 橋下氏は、バプル期に府と市がどちらも似たような巨大開発に投資して失敗してきた経緯を念頭に「(都実現で)そのロスを止める効果は計り知れない」と強調。しかし、それは制度ではなく政治の中身の問題にすぎません。 山中氏は「過去の失敗の防止が効果と言わざるをえないほど都構想のメリットが見えないということだ」と指摘。「都」構想は、膨大な初期コストの負担や混乱をうむだけで再編後の特別区では住民サービスの維持すら困難になると告発しました。 (2013年11月2日付しんぶん赤旗) |