バス民営化案に反対 山中氏「事業黒字なのに」 |
|
大阪市議会本会議が29日開かれ、日本共産党の山中智子議員が市バス事業の民営化基本方針案と自治体財政健全化法に基づく経営健全化計画案にそれぞれ反対の討論を行いました。基本方針案は維新、公明、経営健全化計画案は維新、公明、みらいの賛成多数で可決しました。 山中氏は、民営化ありきの吉村洋文市長、市交通局は、理不尽にもバス事業とは全く無縁の土地信託事業・オズカードリームの失敗のすべてをバス事業に押し付け、90年の歴史に強引に幕を引こうとしていると批判。インバウンド(訪日外国人)や燃料安にも助けられ、ずっと経常赤字を記録してきたバス事業が3年連続経常利益を出し、引き続き今年度も10億円の経常利益が見込まれているとのべ、「この面からも民営化すべきでない」と指摘しました。 山中議員は、交通局が現在の路線、便数を民営化後も「原則として」10年は守るとしていることを批判し、「過去のあまたの民営化事例が示す通り何らの保証にもならない」と指摘し、反対しました。 (2016年3月30日付しんぶん赤旗) |