米巡洋艦ヴィンセンズ
大阪市は入港拒否を 党市議団が申し入れ
「核兵器不搭載の保障ない」
(しんぶん赤旗 2000年10月3日)
日本共産党大阪市議団(姫野浄団長)は2日、米軍の巡洋艦ヴィンセンズの入港を拒否するよう大阪市に申し入れをしました。
日本共産党からは、矢達幸、下田敏人、稲森豊市議が参加し、森下暁市長室秘書部長、判野田幸次郎港湾局経営企画部長らが応対しました。
下田議員は、「今回寄港する米軍艦も核兵器が搭載されていないという保障はない。保障がない以上入港を拒否してもらうしかない」と切り出しました。
そして、大阪港は先の大戦で壊滅的な打撃を受けた経験があり、市民の間に港は平和利用に徹するべきだという強い思いがあること、また、この市民感情は、大阪市議会が1994年11月採択した「大阪港の平和利用に関する決議」にも一致していることを示しました。
さらに、米公文書で「寄港(トランジット)は事前協議に含めないといっている。商業紙も独自調査で寄港時は事前協議されないと発表している。今回の米軍艦がどうして核兵器をつんでいないといえるのか」と市の見解をただしました。
これに対し市側は、「外務省、米総領事館に問い合わせをおこなった結果、核兵器は搭載されていないと承知している」と答えるばかりでした。
また、米軍艦の入港を拒否せよとの質問には、港湾局が私企業の活動を阻害してはならないとする港湾法13条「私企業への不干渉等」をもちだし、軍艦も「等」に含まれるという拡大解釈をもって港湾局は「米軍艦の入港は拒否できない」とのべました。
◇今後の入港反対に関する予定は、昼休み抗議デモ(5日)、南港現地抗議行動(6日)などです。問い合わせ 06−6763−3833