議長就任パーティーへの市幹部出席
市政刷新委提言に反する 辰巳議員が追及
(しんぶん赤旗 2000年10月7日)
大阪市議会公営企業会計決算委員会が5日開かれ、入札妨害事件で逮捕、送検された天野一元議長が開いた議長就任を祝う後援会主催のパーティに、平日にもかかわらず市幹部約100人が出席した問題で、日本共産党のたつみ正夫議員は、公金詐取事件で明らかになった議会と市政の癒着腐敗の関係が本質的に変わっていないことを示すもの。1989年12月、市政運営刷新委員会がおこなった『市政運営の刷新のための提言』にてらして適正な態度といえるのかと質疑しました。
天野元議長は7月27日、北区のホテルで参加者に会費20,000円も出させて、平日の午後にパーティーを開き市幹部ら約100人が出席しました。公金詐取事件を反省的にまとめた“提言”は「議員が主催する祝賀など各種会合にさいして、理事者、外部団体から会費などの金品を授受しないこと」と明確に会費の授受を禁止しています。
たつみ議員は、「このようなパーティーを開いて市の幹部職員に、案内状を送ること自体“提言”をふみにじる暴挙。参加することも“提言”の趣旨に反する」と厳しく批判しました。
これにたいし比嘉昇交通局長は「個人に案内状がきて、届いたので、個人的に参加した」など反省の色のない答弁、「今後は“提言”の趣旨をふまえ慎重にする」などとこたえました。
磯村隆文市長は「市政刷新委員会の“提言”を十分、守っていきたい。(100人もの参加は)不自然で問題と認識している」と答弁しました。