抜本的な談合防止策を確立せよ
   
財政総務委員会で江川、姫野議員

 16日にひらかれた大阪市議会財政総務委員会で、日本共産党の江川繁姫野浄両議員は、住之江区の松浦米子さんから提出された「大阪市の契約規則に損害賠償予約条項を盛り込むことを求める陳情書」の趣旨採択を求める立場から質疑しました。
 江川議員は、今回の天野前市議会議長の事件で表面化したように、まず議員と行政の癒着を断つことが公正な入札制度を確立していくうえで不可欠であり、7月27日の天野議長就任祝賀パーティに多数の市幹部職員が参加したことを反省し、教訓を引き出すことが重要だと指摘しました。江川議員の調査では、財政総務委員会の関係で十二名がパーティに参加しています。とりわけ、入札を担当する財政局から三名が参加したことを江川議員がきびしく指摘しましたが、春田財政局長は「そのつど十分慎重に判断していきたい」とのべるにとどまりました。江川議員から指導責任を問われた土崎助役は「今後慎重に対応しなければならないと認識している」と答えました。
 また江川議員は、大阪市が1995五年につくった公正入札調査委員会の審議内容をただしました。今回逮捕された業者が、別の2件でも予定価格に近い落札をしたと報じられている問題が審議されていないなど、同委員会の取り組みの甘さをきびしく指摘。抜本的な談合防止策の確立を強く求めました。
 姫野議員は、天野元議長と同時に逮捕された鼎元調度課長がすでに釈放されており、同人から聴取をおこなったのかとただしました。理事者は、「財政局で聴取し、総務局に報告する」と答えるにとどまりました。姫野議員は、元課長が事情をくわしく記入しているノートも含め、調査の結果を市民に公表し、その上で今後の改善策を示すのが筋道であり、くさいものにふたをするような態度は改めるべきだと強調しました。
 自民、民主・民友、公明など与党は陳情を「もちかえり審議」の扱いにしました。

議会 日時 付託委員会 請願・陳情名 質問者 各会派の態度
共産 自民 公明 民民 無所属
000年10月市会
2000.10.16 財総 大阪市の契約規則に損害賠償予約条項を盛り込むことを求める陳情書 姫野江川
  ○…採 択  △…継 続  ×…不採択  ▲…一時不再議  ■…審査不要
 共産…日本共産党  自民…自由民主党  公明…公明党   民民…民主・民友大阪市会議員団  無所属
 財総…財政総務委員会  文経…文教経済委員会  民保…民生保健委員
 計消…計画消防委員会  建港…建設港湾委員会  交水…交通水道委員会