議長選挙と市政運営刷新委員会について

関根信次幹事長が談話

  年度途中の10月18日、大阪市会本会議で議長選挙をするというかつてなかった事態となった。天野一前議長が入札妨害と斡旋収賄で起訴・再逮捕され、議長を辞職(18日に議員も辞職)したためである。
 わが党議員団は、今回の議長選挙について自民党が議長候補者擁立を辞退すべきであると主張してきた。かつて市民とマスコミから厳しい指弾を受けた「公金詐取事件」にかかわった与党議員を自民・民主・公明など与党は議長に推薦してきた経過があること。そのうえ今年五月の議長選挙の際も、事件にかかわっていた天野氏を議長候補にしようとした。わが党はこのような人物を議長候補として出すべきではないと警告してきたが、与党は同氏を議長にかつぎ出してしまった。そして現職議長の逮捕という事態となった。自民党と与党の責任は重大であり、わが党が候補者擁立辞退を要求したのは当然のことである。
 新議長に就任した玉木信夫氏は、就任挨拶で「市政運営刷新委員会を再開して市民の信頼回復のための改革に向けて取り組む」と述べた。市政運営刷新委員会は、公金詐取事件を受けて1998年に設置され、1998年まで11回にわたって開かれた。市民の信頼回復に努力するというならこの委員会を市民に公開するのは当然のことである。しかし与党各派はわが党が「市民への公開を検討すること。マスコミの傍聴はすぐに実施すること」と要求したがいずれも拒否をし、秘密会議にすることに固執をした。これでは市民の信頼回復は期待できそうもない。
 日本共産党市会議員団は事件の真相究明に全力をあげるとともに、市政運営刷新委員会が市民の期待にこたえるものになるよう奮闘するものである。