国保料10%引き下げ提案
日本共産党修正動議 与党がつぶす
(しんぶん赤旗 2000年5月20日)
19日開かれた大阪市議会本会議で、「平成12年度大阪市国民健康保険事業会計補正予算」が審議されました。日本共産党大阪市会議員団を代表して石川かんじ議員が、財源を国庫補助金に求め、高すぎる国民健康保険料を10%引き下げる修正動議を提案しました。
その理由として石川議員は、第一に長期不況によって市民生活がいっそう深刻にもかかわらず、大阪市は2000年度から、医療費分の国保料を3%、一人年額2,402円引き上げ、介護保険の実施にともなう介護保険料金分とあわせれば、21%、一人年額17,900円もの値上げを予算化していること、第二に、大阪市の国保料金は、3人家族で所得419万円の場合、国保料は48万円で11.5%となり、市民の負担の限界をこえているときびしく指摘しました。
さらに同議員は、介護保険の導入によって医療費が国保会計から介護保険会計に34億円移行するので、市民負担を軽くすることは可能であると指摘。また、国保会計赤字の最大の原因が国庫補助の削減であることは明らかであり、財源として国庫支出金の増額を求めるのは当然であると主張しました。
この日本共産党の提案を大阪市議会のオール与党は多数で否決しました。