国保料引き下げ提案

  日本共産党大阪市議団 「オール与党」が否

(大阪民主新報 2000年5月28日)

 大阪市の国民健康保険事業会計の補正予算が審議された19日、日本共産党大阪市会議員団(姫野浄団長)は、財源を国庫補助金に求め、保険料を10%引き下げる修正動議を提案、同日の本会議で石川かんじ議員が提案説明しました。
 石川議員は、大阪市が今年度、医療費分の国保料を3%(一人年額2,402円)引き上げ、介護保険料と合わせれば21%(同17,900円)もの値上げになり、3人家族で所得419万円の場合、国保料が所得の11.5%の48万円になることを示し、「値下げし、払える保険料にすることが求められてる」と主張しました。
 また、介護保険の導入で34億円が介護保険会計に移行し、市民負担の軽減は可能だと指摘しました。
 石川議員は、1982年度と97年度比で、歳入に占める国庫補助の割合が58.3%から39.7%へ激減していることをあげ、「国保会計赤字の最大の原因は、国庫補助の削減であることは明らかであり、増額を求めるのは当然」と、国保料10%引き下げの実現を要求しました。
 修正提案は、「オール与党」が多数で否決しました。