市バス運転手に働きやすい条件づくりを

  関根、渡司議員採択を主張 

自、公など背向け

(しんぶん赤旗 2000年11月7日)

 11月6日の交通水道委員会では、大阪駅前市バスターミナルの近くにバス運転手用のトイレを、安全運転を妨げる帽子掛け型マイクの撤回を、ワンマンの市バスの安全運転を妨げる乗車券車内販売計画の撤回を、など切実な要求にもとづく陳情が審議され、関根信次渡司考一両議員が採択を求めて質疑しました。「最前線で働くバス運転手の現場からの当然の要求、ただちに採択を」と主張しましたが、自民・民主・公明など与党は不採択にしました。
 大阪駅周辺のトイレ設置問題で関根議員は、調整時間はわずか十分、バスが遅れればそれだけ時間が短縮されると指摘。交通局は、現在あるトイレまで一分あれば行けるなどと、現場の実情を無視した答弁をくりかえしました。関根議員は、ターミナル近くの立木の植え込みで用便をすませざるをえない状況を指摘、いまある地下の定期観光バス案内所を地上につくりトイレも設置するよう、JRと交渉すべきと主張しました。
 また、乗車券の車内販売計画については、運転手が現金や乗車券を扱うのはだれがみても負担がふえ、安全性にも問題があること、また、公金を扱う上でも疑問点が多いと指摘。コンビニエンスストアなどで扱うようにすべきだと主張しました。
 渡司議員は、帽子を着用する問題について、アトピー症の人にまで強制するのは問題であり、マイクも帽子掛け型は前方、左右が見えにくくなると指摘。脱帽の許可の復活を主張しました。交通局は、「気持ちを引き締めるのに着帽は重要なこと」と答弁しました。

議会 日時 付託委員会 請願・陳情名 質問者  各会派の態度
共産 自民 公明 民民 無所属
2000年11月市会
11.6 交水 大阪駅前市バスターミナルにおけるバス運転手の用便について、改善を求める陳情書 関根 × × × ×
11.6 交水 大阪市営バスの安全運転を妨げる乗車券車内販売計画の撤回を求める陳情書 関根 × × × ×
11.6 交水 大阪市営バスの安全運転を妨げる防止掛け型マイク着用の撤回などを求める陳情書 渡司 × × × ×
  ○…採 択  △…継 続  ×…不採択  ▲…一時不再議  ■…審査不要
 共産…日本共産党  自民…自由民主党  公明…公明党   民民…民主・民友大阪市会議員団  無所属
 財総…財政総務委員会  文経…文教経済委員会  民保…民生保健委員
 計消…計画消防委員会  建港…建設港湾委員会  交水…交通水道委員会