財政総務委  情報公開条例で修正案

江川議員「目的に知る権利」を

(しんぶん赤旗 2001年2月28日)

 大阪市議会財政総務委員会が28日ひらかれ、大阪市が、現在の「大阪市公文書公開条例」を改正し、「大阪市情報公開条例」を提案している問題で、日本共産党の江川繁議員が修正案を提案。その採択を求めて質疑しました。
 江川議員は、「大阪市公文書公開条例」にはなかった「知る権利」や「市民への説明責任」などがもりこまれたことは一定評価するが、一番重要な「知る権利」が目的でなく前文に書かれており、しかも限定的な表現になっていると指摘。札幌市や仙台市、千葉市のように、(目的)のところに明確に規定するべきだと主張しました。
 磯村市長は、それぞれの考えがあり、今のものが大阪的でよい。問題は趣旨が通っているかどうかだ、と答えました。
 江川議員が、第7条の公文書の公開義務の部分について、「これでは非公開条例だ」との声が市民から出ていることを紹介。限定しすぎている条文を改めるよう求めたのにたいし、市長は、原則として公開を建前にしており、無制限の公開はありえないとのべました。
 採択では、自民、民主・民友、公明の与党は、大阪市提案の「大阪市情報公開条例」に賛成しました。
 日本共産党の姫野浄議員は、修正案もあわせて慎重な審議を要する問題であり、3月2日の本会議で即決するのではなく、委員会に付託をするよう主張しました。
 また、江川議員は、「陪審制度の改良・復活を求める政府への意見書の提出に関する陳情」の採決をもとめて見解を表明しましたが、与党側は「継続審議」の扱いにしました。

議会 日時 付託委員会 請願・陳情名 質問者  各会派の態度
共産 自民 公明 民民 無所属
2001年3月市会
2.28 財総 陪審制度の改良・復活を求める政府への意見書の提出に関する陳情 江川
 ○…採 択  △…継 続  ×…不採択  ▲…一時不再議  ■…審査不要  
 −…予算関連案件
 共産…日本共産党  自民…自由民主党  公明…公明党   民民…民主・民友大阪市会議員団  無所属
 財総…財政総務委員会  文経…文教経済委員会  民保…民生保健委員
 計消…計画消防委員会  建港…建設港湾委員会  交水…交通水道委員会