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国への申請 取り下げよ 大阪カジノ用地値引き問題

 山中大阪市議追及

山中智子市会議員

2022年11月10日

 

 日本共産党の山中智子大阪市議は10日、市議会決算特別委員会で、カジノを中核とする統合型リゾート(IR)の夢洲(ゆめしま)誘致に関して、IR用地の鑑定評価の低さと、鑑定結果の疑義をただしました。(質疑全文・要旨)

 山中議員は、IR用地49ヘクタールの年間賃料25億円の元となった更地価格の評価額が、1平方メートルあたり12万円は低すぎるとする専門家の意見を取り上げ、「IR用地は、やがてできる地下鉄の駅前の一等地。用途もカジノリゾートで当然ホテルも立地する。物流のための咲洲(さきしま)の土地と比べても56%とか63%という低い金額になったのは、IRを考慮外とするよう市が指示したためではないか」と追及。当局は、市の不動産評価審議会の審議を経ており、1平方メートル12万円は適正であり、国内に実績がないためIRを考慮外とする条件設定も妥当だと答弁しました。

 市が2019年に依頼した4社のうち、3社の鑑定が1平方メートル12万円と一致、21年に3社に依頼した鑑定でも、2社が12万円と一致した点について、「奇妙なほどの一致。更地価格1平方メートル12万円ありき、年間賃料25億円ありきであり、官製談合と言われても仕方がない」と強調。「夢洲IRは、市民にとっても市の財政の面でもデメリットしかない。今からでも国への申請を取り下げるべき」だと訴えました。

(20221111日付しんぶん赤旗)