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大阪市議会 橋下市長提案を否決

市立幼稚園廃止・民営化など

 
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(写真)反対討論を行う瀬戸市議=9日、大阪市議会本会議
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(写真)反対討論をする小原議員=9日、大阪市議会本会議

 大阪市議会本会議が9日開かれ、橋下徹大阪市長が提案した市立幼稚園8園の廃止・民営化議案のうち7園=海老江西(福島区)、玉造(中央区)、五条(天王寺)、野里(西淀川区)、新高(淀川区)、城東(城東区)、墨江(住吉区)=について、「維新」以外の全会派で否決しました。堀江幼稚園(西区)については採決を見送りました。

 議会が統合を否決し、住民投票でも「二重行政ではない」と審判が下ったにもかかわらず、またしても橋下市長が提案した、大阪市の大阪港と府の堺・泉北港、阪南港の管理一元化の議案や、市立環境科学研究所と府立公衆衛生研究所の統合・独立行政法人化に関する議案、市立工業研究所と府立産業技術総合研究所の統合などに関する議案を、「維新」以外の全会派で否決しました。また、橋下市長が議会で否決されても地下鉄・市バスの民営化を強引に進めようと提出した民営化をするための手続き条例案は、この日は採決されませんでした。

 本会議では、日本共産党の瀬戸一正市議がマイナンバー制度実施のための一般会計補正予算案と関連条例案に反対討論小原孝志市議が港湾の一元化に反対する討論をそれぞれ行いました。その中で瀬戸市議は、校舎等の施設を維持し補修するために計上された教育費については賛成を表明しました。

 大阪市立大学と大阪府立大学の統合関連議案が同日の本会議に上程され、委員会付託されました。

(2015年10月10日付しんぶん赤旗)